小売・アパレルPOSレジで在庫管理を行う場合、SKUやJANコードという言葉を目にすることがあります。この「SKU」と「JANコード」とは何を指すのかについて説明します。
在庫管理での「SKU」(Stock Keeping Unit)は商品の最小構成単位を指します。例えば、アパレル店であるブランドAとBのYシャツを販売していて、サイズがS・M・L、カラーが白・青・黄色のものがある場合、同じYシャツでも「S・白」「M・白」「L・白」「S・青」「M・青」「L・青」「S・黄」「M・黄」「L・黄」×2ブランド分の計18種類が存在することになります。この1つずつの単位を1SKUといいます。また、単品ともいいます。
前述の例でいうと、「Yシャツ」のことをアイテムといいます。商品を区別できる最も大きな単位ともいえます。まとめると、下記の図のようになります。
グレーのセルがそれぞれSKU(単品)を指しています。
このSKU単位での商品管理ができる点が小売・アパレルPOSレジと飲食店向けPOSレジとの大きな違いです。飲食店向けの場合は基本的にアイテムまでの商品登録しかできません。具体的な例では、
<飲食店>
カテゴリ「フード」→アイテム「カレー」
<アパレル>
カテゴリ「インナー」→アイテム「Yシャツ」→SKU「ブランドA・S・白」
<小売(家具販売)>
カテゴリ「椅子」→アイテム「デスクチェア」→SKU「黒・青・緑」
サイズや色などの単位で管理ができないと、アイテムに全ての商品を登録しなければならず、在庫管理が複雑になってしまいます。
在庫状況の把握を簡単にするための単品管理ですが、登録するアイテムが多いと入力に時間がかかったり、店舗間の移動があった場合、都度入力し直さなければなりません。多数商品を取り扱う小売店では棚卸しにも大変な労力と時間がかかります。その問題を解決するものがJANコードによるバーコード管理です。
”JANコードは「どの事業者の、どの商品か」を表す、世界共通の商品識別番号です。”
一般財団法人 流通システム開発センター
JANコードは商品ごとに登録されており、読み取りスキャナーを使うことで商品の事業者、何の商品かがわかる仕組みになっています。
一般的には商品の製造・出荷時に包装紙に印刷されますが、生鮮食品や量り売り品など製造・出荷時点でJANコードを印刷できないものについて、POSシステムで管理するために自店舗内だけで流通させる目的で印刷されるバーコードをインストアコード、インストアJANと呼びます。
アパレルの場合、店舗で商品ごとにタグをつけ、インストアコードを発行するケースがあると思います。バーコードの作り方には2つの方法があります。
PLUコード | ①の2桁は20-29の間であればどの数字を使っても構いません。 ②-⑤の10桁については、任意の数字をつけることができます。 ②商品コード ③ブランド ④サイズ ⑤色 ⑥13桁目はチェックデジットを使います。 |
アパレル・雑貨など一般小売店 |
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NonPLUコード | ①の2桁は02になります。 ②商品コード ③価格(200円) ④13桁目チェックデジット |
生鮮食品など量り売りする商品 |
インストアコードを作成する場合、次のルールがあります。
小売、アパレル向けのPOSを使うメリットをまとめると次のようになります。
無料のPOSレジアプリの場合は小売・アパレルに特化した機能がなく、導入後に商品のレジ登録や管理だけでうんざりすることもあります。運用を始めてから後悔することのないよう、事前にどんなことが出来るのか調べておくと良いでしょう。
そのため、特に商品項目数の多い衣料品販売を行う業種でPOSレジを導入をするなら、専用のPOSレジシステムを選ぶことで、SKU管理、インストアコードの発行、ハンディターミナル、バーコードスキャナをまとめて揃えることができます。
レンタルPOSレジFreePOSの小売店・アパレル専用ソフトであれば、SKU単位での商品管理・売上管理分析・アイテムブランド・シーズン・カラー・サイズ等で商品管理や売上管理が可能です。本部管理機能もあるため、多店鋪の在庫管理や売上管理も簡単に行うことができます。
インストアコード(インストアJAN)の発行にも対応しているため、POS側でバーコードを発行、プリンタでラベルシートなどに印刷し、商品やタグに貼り付けて使用できます。
CSV形式での一括登録にも対応していますので、一度に多くの商品バーコードが必要な場合でも簡単に印刷が可能です。
発行されたインストアコードはバーコードスキャナーで読み取ることで、商品の登録や売上、在庫に自動反映されます。
その他にも仕入、棚卸、移動、発注点登録など在庫管理、免税機能、WAONポイントの精算レシート印字といった小売業に欠かせない機能が豊富に揃っています。
ハンディタイプのスキャナーをバーコードに近づけてタッチすることで読み取りを行います。POSレジとケーブル接続しているため、担当者が移動することがない場合に多く使用されます。
バーコードタッチスキャナ
(USB I/F) C37 CCD SCANNER
在庫管理を行う際に用いられることが多く、担当者がハンディ本体を持ち歩きながら店内の商品バーコードを読み取っていくことができます。POSレジシステムと連動することで棚卸、検品といった作業を効率良く行うことができます。
ハンディターミナル
H-1311
FreePOSなら必要なPOSシステム、バーコードスキャナー、ハンディターミナルの他、自動釣銭機やキャッシュドロアもまとめて揃えることができます。詳細は小売・アパレルPOSをご覧ください。