「POSレジ」というと、まず飲食店や小売店で使うもので美容室、エステサロン、整体院には必要ないと思われるかもしれません。しかし、美容や整体といった主にコース、役務を販売するお店にPOSレジを導入することで業務を劇的に効率化することが可能になります。とくに近年ではタブレットPOSやパソコンでもPOSシステムのみを利用できるクラウド型も普及しているため、お店の雰囲気を壊さずに導入することができます。また、クレジットカード決済を入れておくことで、集客力を上げることも可能になります。こちらでは、美容サロン・整体に適したPOSレジシステム、クレジットカード、その他、店舗業務に役立つシステムの選び方を紹介します。
小売や飲食店用のレジとの大きな違いはコース設定ができるということです。メニューの一例を挙げると美容室では「カット」「カラー」「パーマ」など。エステサロンでは「フェイシャル90分」「フットケア30分」など、またその組み合わせになります。さらに、コースメニューだけではなく、化粧品やシャンプー、トリートメントといった物販商品の会計も必要になります。
しかし、ただコースメニューを作るだけではお客様のニーズを満たすことはできません。ここからプラスアルファで同じ施術項目でも「松・竹・梅」のように複数選択肢を用意しておくことがポイントになります。例えばフェイシャルでも「ライトフェイシャル30分3千円」「スタンダードフェイシャル60分5千円」「プレミアムフェイシャル120分1万円」といった並びにしておくと、初めて来店されるお客様には一番安いものをリピートされる方にはより長い時間のメニューを選んでいただきやすくなります。また、料金を複数選択できるようにしておくことで、真ん中の商品を選びやすくなる「フレーミング」(松竹梅効果とも)という心理が働きます。この場合の購入割合は3:5:2になるといわれていますので、真ん中の価格帯に最も重点を置いて販売したいメニューを入れておくと良いでしょう。
季節ごとの割引キャンペーンや初回クーポン、お誕生日キャンペーンなど新規獲得にもリピート率を上げるためにもキャンペーンの設定ができることは美容、エステ向けPOSレジには欠かせない項目です。
キャンペーンは◯月◯日から◯月◯日までや、◯ヶ月間有効といった期間指定があることが前提のため、こういった期間指定ができることも条件になります。リピート機会を増やすためのキャンペーンを打つには、顧客管理が重要になります。顧客管理ができていれば、誕生日や来店履歴、施術履歴に基づいた有効な対策を打てるようになります。
顧客管理を行うことでキャンペーンを打てるだけでなく、コミュニケーションを取りやすくなります。とくにエステサロンの場合、お客様ごとにカウンセリングシートをつくりますが、紙やパソコンの中だけで管理していると紛失したり、故障した場合に取り出すことができなくなってしまいます。しかし、インターネットを経由したクラウド上のPOSシステムで顧客管理を行うことでスタッフなら誰でも、また複数店舗ある場合どのお店からでも、店舗と離れた本部からでも顧客情報を確認することができるようになります。
顧客カルテはお客様の情報を管理する大切なシートです。カルテの内容が明確だと次に来店されたときに「前回は◯◯でしたが、その後いかがでしたか?」というように話しをつなげていくことができ、お客様からの信頼感もアップします。そのため、カルテは写真入りで簡単に記入でき、かつスタッフの誰もが把握できる状態にしておくことが必要です。
エステ向け顧客カルテ管理
予約の受付は電話だけでなく、ホームページ、ホットペッパービューティーなど様々な媒体から入ることがあります。受付の電話やメールが入るたびに予約台帳に書き留めていたのでは、キャンセルや変更があった場合に漏れや記入ミスなどがあると、二重予約や担当者不在、といった状況が発生してしまいます。そのような事態を防止するためにも、複数経路からの予約に対応した一元管理できる予約システムが必要になります。予約管理をシステム化することで機会損失を防止するだけでなく、POSレジと連動し、会計や顧客管理システムとも連携させ、スタッフの作業負担を軽減することが可能となります。
電話で予約や問い合わせが入ったときに、パソコンの画面で同時に相手先のお客様情報や施術履歴を見ることができたら、対応がスムーズになるのに。。と思ったことはないでしょうか?それを可能にするのが「CTI」と呼ばれる電話と顧客情報を連動させるシステムです。CTIを使うことで主に次のようなメリットがあります。
現在、CTI連動が可能な美容室・エステサロン・整体院向けのPOSレジシステムは限られていますので、導入を考える場合に絞り込む際の決め手になります。
クレジットカードが利用できることはお客様が来店を決める後押しになりやすく、POSレジを導入する場合に同時に申し込んでおくことをおすすめします。
お店でクレジットカードを利用できるようにするためには、決済用の端末が必要です。一般的に決済端末、CAT端末と呼ばれるものです。端末自体を購入することもできますが、加盟店契約を行う際に無料で決済会社から提供されることもあります。クレジット決済の導入を検討する場合には次の点に留意しておくと良いでしょう。
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※エステの場合、クレジット加盟店審査の際に、利用できる上限額が通常よりも低い設定になることがあります。
以上から美容室、エステサロン、整体院向けのPOSレジに必要なシステム(ソフトウェア)の条件をまとめると次のようになります。
ハードウェアの面でいえば、POSレジ本体、タブレットPOS、パソコンでの管理が可能であることになります。
FreePOSであれば、上記すべての条件を満たした美容、整体専用のPOSシステムを組むことが可能です。お店の運営形態によって、据え置き型、タブレット型、パソコンでの運用ができ、標準で搭載された専用ソフトのBeSALOを使うことでコース設定、キャンペーン設定、顧客管理、予約管理、売上管理やスタッフの勤怠管理、物販の在庫管理も可能です。
また、オプションとしてiPadでの顧客カルテ管理やCTI連動、クレジット決済も行うことができるようになります。
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